「17年前列車事故に見せかけて殺すはずだったんだがな、俺たちが今乗ってる列車で」
それは酔っ払いの戯言というには聞き捨てならないものでした。
他の金曜日オススメ作品はこちら
前回までの話:剣の王国154篇ネタバレ&感想:他のお客様の迷惑になります
アニメ化が決定したミイラの飼い方についてはこちら
comicoのミイラの飼い方がアニメ化!?放送日はいつから?声優情報は?
剣の王国第155篇あらすじ
三番目の魔女・ジルゴニアは姉である一番目の魔女へ反旗を翻し、五部族を扇動して国家転覆を謀った。
しかし女王となった一番目の魔女の力に追い詰められ、最後は白兎のジョーカーによって殺された。
そうジルゴニアの半生を振り返るドードーを、どこで誰が聞いてるかわからないから、と窘めるビーコート。
そんなビーコートの忠告を「わーってるよ、だから俺たちも二番目の魔女を見つけて手柄をあげるんだろ」と拳骨で返すドードー。
そんなドードーに言いにくそうにビーコートは言いました。
「私は二番目の魔女は謀反人ではないと思います、これまでも目立った動きはなかったですし」
そんなビーコートの意見をドードーは全く耳を貸そうとはしません。
「ならなぜ世間から姿を消して女王に会いに来ねえ?何か企図があると疑われても仕方がねぇだろ」
そして疑わしい人ガンは捕まえて問いただす。
そうまさに女王イズムとも言うべき思想を披露し、ドードーは言います。
二番目は大賢人の一人、三番目の様なザコじゃねぇと。
画像引用:剣の王国
薄ら笑いを浮かべ、ドードーは自嘲気味に言います。
「つーかさ、マジで惜しいよな。17年前に俺が関わった三番目の魔女暗殺作戦。列車の中で乗客もろとも葬るはずだったのにあの女、生き残りやがって。
あそこで死んでれば今頃は俺がジョーカーの地位にいたのによ」
その言葉に青ざめるドロテーア。
そしてドードーは「ビーコート、お前こそ迂闊な発言に気をつけろ、任務ない様に疑問を抱くならお前も逆徒だ」そう言ってドードーは再び酒を煽り始めます。
「ぷはっ、うめーなぁ。列車での酒はどうしてこうも旨いんだろうな」
そう上機嫌のドードー。
そんな後ろの乗客に我慢ならなくなったのか、アルフレドは静かに席を立ちます。
画像引用:剣の王国
「それ…私の」
そう言いかけるドロテーアに「お前は座ってろ」と言い残し、アルフレドはどこかへと向かいます。
慌てるドロテーアに代わり、パンチネロが聞きます。
「お前、それをどうするつもりだ…何か考えてやがるな」
「うるせーな」
そう静かに一蹴し、アルフレドはドードーに見せつけるかのようにどこかへと移動します。
思い返すのは幼き日の記憶。
眠るアルフレドにそっとジルゴニアが言います。
「アル、起きてる?」
アルフレドが答えないと眠っているのだと判断したジルゴニアはアルフレドの名を呼び、その小さな体を抱きしめます。
「ごめんね、ごめんね。ごめんなさい、私のせいで。あなたのお父さんとお母さん…」
そう静かに行われる懺悔。
「最低、私は最低よ」
そんな罪に苦しむジルゴニアの姿をアルフレドはずっと見てきたのです。
画像引用:剣の王国
食堂車で飲み物を飲むアルフレド。
その手にはドロテーアの銀の靴が握られていました。
そんな極上の餌にかかった魚・ドードーとビーコートはデカい獲物なのでしょうか?
スポンサーリンク
剣の王国第155篇感想:思いのほか早い直接対決
なんだかんだ言ってなかなか戦わないものだとばかり思っていましたが、そこはやっぱり熱い主人公・アルフレド。
早くも直接対決の模様。
個人的には思う存分やったって欲しいんですが、ビーコートはともかくドードーはどれ位強いんでしょうか?
こう見えてかなり強かったとしたらそれはそれで美味しいんですが、ドードー嫌いだからそれは嫌かもしれねっす。
しかし座ってろと言われてドロテーアが大人しくしてるとも思えないんですよね。
やっぱりそこはタッグマッチになるんじゃないでしょうか。
そうなると一番死にそうなのはビーコートな気がします。
ドードーに盾にされて死ぬ。
ドードーを裏切ってアルフレド達を庇って死ぬ。
どっちも展開としてはありそうな気がしますね。
どっちにせよビーコートをドードーから解放してあげたいもんです。